今後、60歳定年を迎える社員が継続的に発生してくるが、その社員が定年後もモチベーション高く戦力として貢献できるよう人事制度を変更したいので、支援して欲しい。
従来は再雇用社員として雇用し、一律の処遇制度で対応していた。
しかし、社員の能力や経験は様々であり、また、定年後の生活についての希望も様々です。
そこで、色々な選択肢を設けた再雇用制度を検討中です。
また、2021年4月施行の改正高年齢雇用安定法も見据えて引き続き支援して行く予定である。
社員の実績を処遇に適切に反映させ、モチベーションが向上するような評価制度を導入したい。
社員の実績や貢献を反映させることは重要です。評価が満足いくものでなく、やってもやらなくても同じなら結局やらなくなってしまうか、または優秀な人材が離れて行ってしまいます。多くの経営者は評価制度の重要性は理解されていると思いますが、効果的な評価制度を導入し、継続していくことはとても難しいと思います。
職務・職能格別に必要な職務能力を明確にした上で能力評価制度を導入するにはとても時間と労力が必要で、なかなか中小企業には困難なことです。そこで私は、まず目標管理制度を実施することが良いのではないかと考えています。
フローは、会社の中長期目標から単年度の会社目標とその目標を反映した部門別の目標が明確になってくると思いますので、そうすれば各自が半年や1年で何をどの様にしなければならないのかが明確になってくるのではないかと思います。その目標を各自に立てさせ、その結果を期毎に評価し、その評価結果を賞与に反映させるのが目標管理制度です。上司は各自の目標設定とその結果の評価が適切なのか、何が期待と異なっているのか、を判断評価し、その内容を面談で当該者にフィードバックすることが重要だと思います。
当該社では、管理職に対する評価者訓練も実施しながら継続し、年々内容が充実してきていると感じています。